ビクター二八落語会CDブックレット撮影させて頂きました。

ビクターさんから発売中の落語CD「ビクター二八落語会~究極の音にこだわる落語シリーズ 隅田川馬石」、同じく「ビクター二八落語会~究極の音にこだわる落語シリーズ 春風亭一之輔」に付属のドキュメントフォトブックの撮影をさせて頂きました。今、若手落語家で最も人気、実力共に高いと言われている隅田川馬石師匠と春風亭一之輔師匠のお二人に一日密着して、会場入りから高座を終えてお帰りになるまでの一部始終を撮影しました。普通なら見ることのない舞台裏、楽屋の中、独特の緊張感を肌で感じながら文字通り密着撮影させて頂きました。

こちらのウェブサイトからフォトブックに収録された写真の一部をご覧頂けます。

隅田川馬石 http://28rakugo.com/news/976
春風亭一之輔 http://28rakugo.com/news/819

落語家さんを間近で撮影するのは初めての経験だったので、かなり気構えて臨みましたが、お二人の懐の深さのおかげで自然のままの姿を存分に撮影することができました。それぞれタイプのはっきり違う噺家さんで、馬石師匠は繊細ながらおおらかで、ものごし柔らかな方という印象ですが、高座直前になるとリラックスした空気から一変、目つき鋭く一気に集中を高める姿が、かなりカッコいいです。
一之輔師匠は、飄々としてマイペース。楽屋に居たかと思うと、舞台袖に居たり、着物に着替えた次の瞬間にはサーッと舞台に上がって楽屋の雑談の続きのように枕噺を始めているという調子なので、どこまで肝のすわった方なんだと思いました。しかし実は帰りのエレベーターで「カメラマンさんも大変だねぇ、おつかれさん。」と労いの言葉もかけてくださるような気遣いたっぷりの男前でした。

僕自身は今まであまり触れる機会の無かった落語ですが、お二人の高座を撮りながら、芸としての面白さはもちろんのことながら、噺家さんの人物像も含めた、落語の奥深さに一気に引き込まれました。今回のCDはタイトルの通り、音質は最高にクリアで、噺家の細かな息づかいまで聞こえてきます。馬石師匠、一之輔師匠ともに、現代的な笑いも折り込みながら展開される話芸で僕のような落語初心者の方の入口にも親しみやすく、また落語好きの方にも今まで聴いた事が無いくらいの臨場感で楽しめる落語CDになっているのではないでしょうか。

余談ですが、CDのアートディレクションとデザインは予備校時代からの友人でもある、相澤千晶が担当しており、彼女から声をかけてもらい今回初めて一緒に仕事をすることができ、個人的にも感慨深い仕事となりました。

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